株式投資を通じて、「企業を見守る面白さ」、「企業に参加出来る面白さ」、「市場を読む面白さ」、「お金儲けが出来る面白さ」など、面白さは多岐にわたりますが、これらの面白さはある種のゲーム的な面白さと言えるかもしれません。
しかし、「リスクヘッジ」という言葉があるように、リスクが伴うのも事実です。その為、投資とギャンブルを同一視する見方もありますが、この二つにはゲーム的な面白さとしての同じ側面を持ちながらも、全くの異質のものであると言えます。
代表的な違いは、「資金」「リスク」「情報」の三つであると言えます。この三つは、株式投資において、必要不可欠の要素であり、この事を理解できなければ、株に利益は見込めない、とも言えます。
●資金 投資とギャンブルにおいて、その違いの最たるものがこの資金の流れの違いにあり、簡単に言うと「投資は人気になれば(売却益が)高くなり、ギャンブルは人気になれば(配当が)安くなる。」と言えます。
また、資金の流れを具体的に説明すると、それぞれ下記のようになります。
◆株式投資は、株の売買時期により、損益の金額をコントロールすることが出来ます。
これは証券に対する時価での相対取引なので、自分が買いたい値段で購入して、売りたい値段で売却します。この時、買い方が売り方より増えた時は、株価が上昇するのでこのシステムに沿って、安い値段で購入して高い値段で売却する事で、より多くの売却益を得る事も可能で、この金額に理論的には上限はありません。
◆ギャンブル(賭け)ですが、これは、「勝ち」と「負け」の二つしかなく、負け=全損、勝ち=勝負前に決まる掛け率に対する配当金が利益、となります。
つまり、損益の金額をコントロールすることが出来ません。 競馬を例にすると、馬券を単価100円で購入したい枚数だけ購入する時は定価での相対取引で、この点においては株式と差異はありませんが、的中した場合は、そのレースの同じ様式(単勝や複式など)の馬券の購入金額合計から主催者による25%控除を除いた残りを的中者で分配する事になります。
従って、得られる利益はあくまで購入金額合計の範囲(上限)であり更には、的中者が増えれば増えるほど分配者が増える事になるので、分配される配当金は減少することになります。
●リスク 上記でも触れましたが、「利益の金額をコントロールできる」ということは、逆に「損失の金額をコントロールできる」つまり、リスクを減らすことが出来るのが、株式投資です。
◆株式投資は、株価の変遷はほぼ永続的であり、いかなる時期にでも売買が可能です。 つまり、万が一、下落した場合でも速やかに売却することで損失を減らすことが可能です。
逆に、一度下落しても、その後上昇すれば、損失にはならず利益を上げる事も可能です。
このような状況に応じた対応をとることで損益のコントロールをすることができます。
◆ギャンブルは、購入単価、購入時期、払い戻し期間が定められており、そして何と言っても買った馬券の売却ができません。このため、万が一不的中だった場合は、全損となります。
●情報 色々な情報源から情報を収集して、株価変動の予測をする投資家にとって、この情報の違いは大変大きいものだと言えます。
情報には、過去の実績やマスメディア、企業からの情報など、多岐にわたり、“情報のコントロール”もされている現代には、その見極めが大切だといえますが、その信頼性などに違いがあります。
◆株式投資では、投資する会社に関する情報は、投資家保護の観点から法的に情報の精度が定められています。
また、会社の業績に関する情報も、公的機関や信頼に値する民間会社からの収集も可能となっています。このように、投資をする時に信頼性の高い情報を入手する事が可能となっています。
◆ギャンブルの場合は、法的に公表を義務付けられている情報はありません。 主催者側から公表されている情報や、過去の実績から予想する事になるので、勝敗の結果との因果関係から、確かな根拠となる情報とは言えません。
従って、参加する場合はその選択の全ては、参加者の確かな根拠の無い予想や感情のみになってしまいます。 |